「架電の件」とは?意味・使い方・社外メールでの言い換えを例文で解説

「架電の件」とは、自分や自社から電話をかけたことに関する用件を指す表現です。営業やコールセンター、営業事務など、電話対応が多い職場で使われます。
ただし、「架電」は業務用語に近いため、社内では便利でも、取引先へのメールでは意味が伝わりにくいことがあります。この記事では、「架電の件」の意味、使い方、社外で自然に伝える言い換えを例文とともに解説します。
「架電の件」とは?読み方と基本的な意味
「架電」は「かでん」と読み、電話をかけることを意味します。「架電の件」は、こちらから電話をかけたことに関する話題や対応を指す言葉です。
たとえば、次のように使われます。
- 「A社への架電の件、折り返し待ちです」
- 「昨日依頼した架電の件、対応状況を共有してください」
- 「先ほどの架電の件ですが、資料を送付します」
ただし、「架電の件」が何を指すかは文脈によって異なります。電話で話した内容を意味する場合もあれば、電話をかける業務や対応状況そのものを指す場合もあります。
「架電の件」が指す2つの内容
電話で話した内容を指す場合
電話後に、会話した内容を補足したいときの使い方です。
たとえば、「先ほどの架電の件ですが、資料を送付します」は、「先ほど電話で話した内容に関連して、資料を送ります」という意味になります。
ただし、社外の相手に対しては「架電」を使わず、以下のように言い換えるほうが自然です。
- 先ほどお電話でご案内した資料をお送りします。
- 本日お電話でご相談した件について、ご連絡いたしました。
- 先ほどお話しした導入スケジュールについて、詳細をお送りします。
電話をかける業務や対応状況を指す場合
社内では、電話で話した内容ではなく、架電対応そのものを「架電の件」と表すこともあります。
- 「昨日依頼した架電の件、完了していますか?」
- 「A社への架電の件は、担当者不在のため明日再対応します」
- 「リストのうち未対応の架電の件を確認してください」
この場合は、「電話で何を話したか」ではなく、「誰に電話をかけたか」「対応が終わったか」といった進捗の話です。
「架電の件」は社外や目上の人に使ってよい?
結論からいうと、社内や電話業務に慣れた相手には使えますが、取引先への連絡では言い換えるのが無難です。
「架電」は敬語ではなく、営業やコールセンターでよく使われる業務用語です。相手が言葉に馴染みがなければ、意味が伝わらなかったり、「家電」と聞き間違えられたりする可能性もあります。
とくに、メールの件名や本文で「架電の件」とだけ書くと、何について連絡しているのか分かりません。電話後のメールでは、電話の事実だけでなく、用件まで明記することが大切です。
たとえば、以下のように書くと内容が伝わりやすくなります。
- 【資料送付】本日お電話でご案内した〇〇について
- 【ご確認のお願い】〇〇の導入時期について
- お見積もりについてお電話でご相談した件
- 採用支援の進め方についてのお電話のお礼
場面別:「架電の件」の使い方と例文
社内で進捗を共有するとき
社内チャットや活動報告では、「架電」を使って簡潔に状況を共有できます。
- 「A社への架電の件、担当者不在のため午後に再度対応します」
- 「昨日の架電の件について、対応履歴を共有します」
- 「午前中に架電した3社のうち、1社から折り返しがありました」
- 「不在だった企業は明日再架電する予定です」
ただし、複数の案件や連絡先がある場合は、「どの企業への架電か」「次に何をするのか」まで書くと、引き継ぎや確認がスムーズです。
電話後に取引先へメールを送るとき
取引先へのメールでは、「架電の件」は避け、「お電話」を使うのが自然です。
不自然な例
先ほどの架電の件で資料を送付します。
自然な例
先ほどお電話でご案内したサービス資料をお送りします。
ご不明点がございましたら、お気軽にお申し付けください。
また、電話で相談したテーマを具体的に書くと、相手が後からメールを見返すときにも分かりやすくなります。
本日お電話でご相談した採用支援の進め方について、概要資料をお送りします。
上司や他部署へ引き継ぐとき
上司や他部署に対応を引き継ぐ場合は、「架電した事実」「会話内容」「次の対応」を分けて伝えると、情報が不足しません。
〇〇社へ架電したところ、担当者は不在でした。
明日の午後に再架電予定です。
△△社から折り返しのご連絡があり、資料送付を希望されています。
資料送付後、来週中にフォローの架電をお願いします。
「架電の件」の自然な言い換え表現
「架電の件」を言い換える際は、電話で何をしたのかに合わせて表現を選びます。
先ほどお電話した件
電話した事実を簡潔に伝えたいときに使えます。
- 先ほどお電話した件について、補足資料をお送りします。
お電話でお話しした件
電話で会話した内容に触れたいときに適しています。
- 本日お電話でお話しした件について、改めてご連絡いたしました。
お電話でご案内した件
商品・サービスや資料を説明したあとに使いやすい表現です。
- お電話でご案内したサービスの資料をお送りします。
お電話でご相談した件
双方で条件や進め方を確認した場面に向いています。
- お見積もりについてお電話でご相談した件です。
〇〇についてお電話した件
メールでは、用件を具体的にするこの形がもっとも実用的です。
- 採用支援の進め方についてお電話した件
- ご契約内容についてお電話でご相談した件
- 展示会後のご状況についてお電話した件
架電・受電・入電の違い
電話対応の業務では、似た言葉を使い分けます。
| 用語 | 意味 | 使用例 |
|---|---|---|
| 架電 | こちらから電話をかけること | 明日、担当者へ架電します。 |
| 入電 | 相手から電話がかかってくること | 午前中に取引先から入電がありました。 |
| 受電 | かかってきた電話を受け、対応すること | 受電内容を担当部署へ共有します。 |
「架電」は自分側から電話をかける場合に使うため、相手から連絡を受けた場合には使いません。その場合は、「入電があった」「お電話をいただいた」「受電した」などと表現します。
また、「発信」は電話以外にも、メールや情報を外部へ送る意味で使われます。一方で、営業活動やコール業務において電話をかける件数・対応を表す際は、「架電」が使われることが一般的です。
なお、「架電」と同じ読み方の「荷電」は、電気を帯びることを意味する別の言葉です。メールやチャットで入力する際は、変換ミスにも注意しましょう。
まとめ
「架電の件」は、こちらから電話をかけたことに関する用件や対応を指す表現です。社内で電話業務の進捗を共有する際には便利ですが、社外の相手には業務用語に聞こえる場合があります。
取引先へのメールでは、「先ほどお電話した件」「お電話でご案内した件」などに言い換え、何について連絡しているのかを具体的に書きましょう。電話後の認識違いや確認漏れを防ぐためにも、件名・本文ともに用件を明確にすることが大切です。
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